USBアイソレータの評価その4

HS01を入手したので、簡単な評価をまとめておきます。

HS01

HS01はUSB 2.0のHigh Speedに対応しているUSBアイソレータです。

UMC202HDとPCの間に接続したところ、何の問題もなくバスパワー、24bit/192kHzで動作しました。

ホスト側のUSB Type Aコネクタが手持ちのケーブルに対して若干緩いのと、やや発熱が大きいです。

消費電流の大きなバスパワーのディバイスに対しては、USB-Cで外部から5Vの絶縁電源で供給する必要があるようです。

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USBアイソレータの評価その3

ISOUSB211DPEVMを入手したので、簡単な評価をまとめておきます。

ISOUSB211DPEVM

USB 2.0のHigh/Full/Low Speedに対応している絶縁USBリピータISOUSB211の評価基板です。

バスパワー用の絶縁電源や外部電源用のLDO、スルーのUSBコネクタ(基板上部)や計測用のチェック端子も実装されています。

UMC202HDとPCの間に接続したところ、何の問題もなくバスパワー、24bit/192kHzで動作しました。

PCに起因するコモンモードノイズを絶縁することによって断ち切るのが目的なので、音質的な変化はほとんどありません。

評価基板なのでフットプリントが大きいですが、今後、ISOUSB211を使用した小型の製品が出てくると思います。

USBアイソレータの評価その2

CN0419を入手したので、簡単な評価をまとめておきます。

CN0419

ADuM4160でデータをADuM5020でパワーを絶縁しています。

フィルターや保護回路も実装されています。

電源供給能力が0.5Wしかないので、

2.5W必要とするようなバスパワーのUSBオーディオインタフェース(UMC202HD)は駆動できません。

ACアダプタを接続した16bit, 44.1kHz, 2chのUSBオーディオインタフェース(B3)は、問題なく駆動できました。

また、Full Speedまでなので、24bit, 48kHz, 2chまでしか対応できません。

自作するなら、ADuM5020の代わりに、

3Wの絶縁型DC/DCコンバータを使用して、

バスパワーを2.5Wまでサポートできるようにするのが良さそうです。

こちらの記事が参考になります。

ADuM3160によるUSBアイソレータの製作

USBアイソレータの評価その1

NMUSBEVALEXCを入手したので、簡単な評価をまとめておきます。

NMUSBEVALEXC

絶縁型の2ポートUSBハブとして動作するタイプです。

USB Type Bの入力データポートにフィルタも実装されています。

電源はホストPCの他のUSBポートからMicroUSBで給電しています。

USB Type Aの出力2ポートがスタックで実装されています。

USBの出力ポート側にUMC202HDを接続したところ、ホストPCには48kHz/24bitのデバイスとして認識されます。

ホストPCのUSBポートに直結した場合は192kHz/24bitまで選択できるので、転送レートに制限があるようです。

また、FCA1616は認識されませんでした。

肝心のフィルタ効果としては申し分なく、PC側の他のUSBデバイスのノイズの干渉は感じられなくなります。

USBアイソレータのまとめ

オーディオ・インタフェースとしてUSBポートを利用する際に、

エアコンのインバータやPCの電源の影響を絶縁する必要が生じる場合があります。

調べてみると、いろいろあるようなので、まとめておきます。

 

USB2.0の12Mbpsまでのソリューションで、

絶縁型DC/DCコンバータを含まないタイプだとこちら。

ADuM3160

ADuM4160

 

絶縁型DC/DCコンバータを含むタイプだとこちら。

LTM2884

NMUSB202MC

NMUSB2022PMC

 

USB3.0だと、流通にのっていませんが、

こちら。

APISU30-F6-USBCN

APISU30-F6-USBCN-NODC

 

USBの場合、

信号の絶縁と電源の絶縁、両方を行う必要があるので、

注意が必要です。

絶縁電圧は、

一般家庭のオーディオ用途であれば、

低い方で十分だと思います。

多チャンネルのオーディオ・インタフェースは、

USBオーディオ・ディバイスを複数ホストした

USBコントローラとして、

認識されるものもあるようで、

USBアイソレータがハブをカスケードできるかの確認が必要です。