D級アンプの出力フィルタのコモンモードチョークをPH9407.504NLTに交換してみました。
あと、NanoVNAを入手したので、NanoVNA Saverによるプロットもあげておきます。
NanoVNAに関しては、この本が参考になります。


NanoVNAの測定条件としては、Start: 10kHz, Stop: 1MHz, Segments: 25, Logarithmic Sweep, Band Width: 1000Hzで実施しています。
コモンモードのfcが設計値49kHzに対して、実測では65kHz程度になっているようです。
インダクタンスの誤差が+-35%なので、こんなものかなという感じです。
100kHz以上はNanoVNAのダイナミックレンジの限界(70dB程度)で測定できていない感じです。
実際の音ですが、PH9407.504NLTの方が、PA2756NLに比べて、音が太く、高域もおとなしめで聴きやすいです。
形状としては、PA2756NLは細めのトロイダルに細めの単線、PH9407はセンターポールが太めのER19に太めの単線で、どちらも分割巻です。
オーディオ用途には、低周波での特性が重要なので、磁気部品は太めのコンストラクションの方がよいようです。