Onkyo D-N7TXの周波数特性と音場補正

Onkyo D-N7TXの周波数特性と音場補正をまとめておきます。

 

13cmモノコックウーファーと3cmリングツイーターの2Wayスリットバスレフです。

6kHz HPF 12dB/Octのアドオンにして、吸音材も変えています。

 

REWのEQ画面です。

低域のピークは部屋の定在波、高域のピークは分割共振と思われますが、

もともとピークは穏やかで、フラットなスピーカーです。

104Hz,  185Hz, 321Hz, 885Hz, 1,792Hz, 4,093Hzの

ピークをつぶすEQになっています。

音の方は、今風の音で下から上まできれいに出ます。

よくできたスピーカーだと思います。

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最大平坦になるLCの組み合わせその2

8 Ohm, 6 Ohm, 4 Ohmで、

fc=20kHz-1kHzの最大平坦になるLCの組み合わせをまとめておきます。

赤くした組み合わせは、

実機(PT20/PW80, S-ST05, CP15E, S-300, D-N7TX)で製作して、

試聴しています。

コイルは、フェライトコア(例:0.15mH)、

コンデンサは、電解コンデンサ(例:8.2uF)、

を使用しています。

 

8 OhmのLC組み合わせ表

6 OhmのLC組み合わせ表

4 OhmのLC組み合わせ表

基本的に、

ウーファーのロールオフ周波数に合わせて、

ツイーターのHPFのカットオフ周波数を選択しています。

0.07m Ohm, 0.05m Ohmのコイルは、

既存のコイルで巻数を減らしてLCメーターで測定し、

調整しています。

音の方はといいますと、

肩特性が平坦なので、

ツイーターがやかましくなくなります。

また、

クロスオーバー帯域が減少して、

位相の変化する領域も高域側だけなので、

低域の明瞭感が増します。

 

 

ONKYO D-N7TXの改造その2

D-N7TXのモノコックコーンのウーファーだけで

測定してみたところ、

高域は6kHzから落ちていました。

 

リング型ツイーターで100kHzまで出るようですが、

2.2uFの6dB/Oct 12kHz HPFで鳴っているので、

これに0.33mHのコイルを並列に入れて、

12dB/Oct 6kHz HPFにしてみました。

 

結果としては、これまた上出来で、

ハイハットのキレがよくなりました。

 

ツイーターの低域は歪みが多いので、

できるだけカットした方がよいようです。

 

ONKYO D-N7TXの改造

ONKYO D-N7TXを入手しました。

このスピーカー、かなりいい感じです。

ただ、音量をあげるとややブーミーな感じになります。

というわけで、まずは中身を確認します。

取扱説明書では、クロスオーバー周波数は6kHzとなっていますが、

ネットワークは、2.2uFのコンデンサーによる18kHz, 6dB/Oct HPFです。

フルレンジにスーパーツイーターをのせてる感じです。

リング型ツイーターの音は、

ソフトドームに比べて、はっきり鳴る印象です。

ウーファーはモノコックで、センターキャップがありません。

4Ωのためか、かなりパワー感があります。

エンクロージャー容量も8Lあり、

スリット型のバスレフで、ポートの共振もなく、

余裕の低音です。

音量を上げるとブーミーになる原因は、

バッフル板(22mm厚)以外の板厚が9mmと薄いのと、

ウール系の吸音材を軽く接着しているだけなのが原因だと思われます。

そこで、まずは、吸音材を変えてみました。

後面と側面(1面だけ)に10mm厚のニードルフェルトを、

天面に50mm厚の波形スポンジをそれぞれ貼ってみました。

結果としては、音量をあげても、聞きやすい感じになりました。

今後、4Ω用のネットワークを入手して、

さらに手を入れてみたいと思います。