LTC6262によるBTLのヘッドホンドライバの回路図とTHDが出ています。
BTL出力なので、ステレオヘッドホン側の入力ケーブルをL/Rで分けるか、
L/RのBTL出力をカップリングコンデンサかトランスでグランドを共通化する必要があります。
携帯用途で電池の持ちが重要なら試してみる価値はあります。
LTspiceによる回路シミュレーション、EagleによるPCB設計、試作、EMSによる頒布まで
ヘッドフォンドライバの実装例です。
両面ユニバーサル基板で実装して納めています。
ステレオミニジャックとUSB端子を納めるための
ケースの加工が結構面倒です。
密閉型のモニター用ヘッドフォンで聴くと、すごい臨場感です。
ケースの蓋をしても、LT1364の発熱は問題ないようです。
ヘッドフォンドライバの基板設計です。
USBから5Vの電源を取得して+-15Vの電源を得るために、
DC/DCコンバーターCC3-0512DF-Eを使用します。
EAGLEの回路図はこちらです。
実体配線図はこちらです。
入力のヘッドフォンジャックのスイッチ端子をGNDに落とすのを忘れると、
入力のステレオミニプラグが抜けたときに発振します。
オペアンプの音を簡単に聴くために、
ユニティゲイン・バッファによるヘッドフォンドライバを設計します。
ユニティゲイン安定の2回路のオペアンプとしてLT1364を選択します。
そのままでは、高域のゲインが高すぎて発振するので、
出力にフィルタをかけます。
LTspiceの回路図はこちらです。
ACアナリシスで位相余裕とゲイン余裕を確認します。