自励発振式のD級アンプにおける2回路オペアンプの積分回路でのTHD+NとVosの評価をまとめておきます。
こちらの資料を参考にしています。
一方、オーディオ・アンプに相当するオペアンプ製品の場合、かなり安価であるのにもかかわらず、歪み性能が非常に高いものがあります。
但し、オフセットと1/fノイズを抑えるようには設計されていないため、それらの性能は良好ではありません。
また、この種のアンプも、おそらく10kHzを超える領域では、高い歪み性能を発揮することはできないはずです。
ppmレベルの精度のアンプ回路は実現できるのか?
そこで、THD+NとVosの関係に着目してみます。
データシートの値とD級アンプ・アプリケーションでのVosの実測値です。

THD+Nの周波数特性のグラフをデータシートより引用します。








THD+Nは1kHzの値がよくても10kHzから20kHzにかけて2-10倍程度上昇するようです。
また、VosとTHD+Nはトレードオフになるようです。