積分回路の低周波数特性 その6

T型フィルタ(2次CRハイパスフィルタ)による積分回路の積分非直線性(INL)の最適化設計の続きです。

オペアンプMUSES8920の定数を見直します。

MUSES8920 Spiceモデル

極配置の計算は、2次CRハイパス・フィルタ計算ツールを利用しています。

LTSpiceによるシミュレーションモデルとAC分析です。

2次CR積分回路モデル(MSES8920)
2次CR積分回路AC分析(MUSES8920: 緑:反転入力(LPF), 青:1次CR, 赤:出力)

まず、MUSES8920の入力インピーダンスは5.2TΩ(Typ.)、オープンループゲインは135dB(Typ.)、GB積11MHzとなっています。

ほぼOPA2134と同等のスペックなので、積分回路の定数は、C1=C2=470pF, R1=10kΩでよいようです。

実際にMUSES8920を入手して音を確認してみると、エージングに3時間ほどかかるようです。音質的にはOPA2134に比べて聴きやすく、より広帯域な感じです。どちらも甲乙つけがたい感じなので、好みで決めるしかなさそうです。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください