バスレフスピーカーでは、
吸音材の厚みによってエンクロージャーの容積が減少するので、
バスレフポートの共振周波数は上昇します。
シミュレーションでは以下のような値になります。
共通:FF105WK(Fs=75Hz), WK10mFN, P43-123
吸音材なし:t=15mm, Vo=6.33L, Fd=67Hz
吸音材(EE-1010): t=20mm, Vo=5.31L, Fd=73Hz
吸音材(NF5093): t=25mm, Vo=4.39L, Fd=80Hz
実際の聴感としても、
吸音材の素材の違い(ニードルフェルト、エプトシーラー)による、
音質の変化(バスレフポートや振動板から漏れるエンクロージャー内の定在波など)
もありますが、
バスレフポートの共振周波数と群遅延の変化による影響の方が大きいようです。
特に容量の小さいエンクロージャーの場合、
吸音材の厚みおよび体積の影響が大きいので、
注意が必要です。