WP-FL10とEX10Wで、密閉型の点音源スピーカーを作ってみました。
吸音材はエプトシーラーを5面に貼っています。
ネットグリルは、そのまま取り付けると
フェイズプラグやロールエッジに干渉しそうなので、
面ファスナーでフェルトをサンドイッチにしたスペーサーを作りました。
次に、spedで密閉箱に入れたときの特性を見ます。
WP-FL10のTSパラメータの詳細は、
Aucharm e-107の値で代用しています。
foc=170Hzとなることがわかります。
次に、低域の補正ですが、
Linkwitz Transformを参考にします。
元の特性が青で、
f(0)=170Hz, Q(0)=1.0,
ターゲットの特性がオレンジで、
f(p)=55Hz, Q(p)=0.7としています。
緑が必要なイコライジングカーブです。
最後に、イコライジングですが、
MEqualizerでFrequency=85Hz, Q=1.00, Gain=+20dB, Output=-10dBとしています。
Pink Noiseを再生して、イコライジングを見やすくしてみました。
最終的には、音楽を再生しながら、
Qを微調整するとよいようです。
かなり低域の響き方が変わります。
肝心の音の方はといいますと、
見た目とのギャップに驚きますが、
理論通りの音がします。
エンクロージャーが小さいため(点音源)、
余計な音が出ないのと、
低域はスピーカーユニットからの直接音になるため(密閉型)、
非常に聴きやすいです。
ニアフィールドのモニタとしては、
ばっちりだと思います。