CHN-70とTBW-1000によるTLスピーカーの試作をまとめておきます。
設計としては、
導管の断面積はSd=50cm^2の、
長さが180cmの気柱管(共振周波数=50Hz)
を狙います。
つまり、ドライバユニットの後ろの9Lの空気を
コントロールすることになります。
つぎに、気柱管に生じる、
3次(150Hz), 5次(250Hz)の高調波を吸収して、
バンドパスフィルタを実現する必要があります。
TBW-1000の導管は幅が116mmで、
高さが、45mm, 55mm, 65mmと折り返しごとに、
徐々に広くなっているので、
これを打ち消す程度の厚みの吸音材を貼り付けます。
また、閉塞端と側面にも定在波を打ち消すために吸音材を貼り付けます。
最後の開放端の部分は高さが100mmあるので、
いろいろな調整ができますが、
50mm厚の波形ウレタンフォームなどを利用します。
こちらが、制作中の吸音材の様子です。
ドライバユニットを取り付けた後はこちらです。
音の方はといいますと、
バスレフ(WK10mFN, P43-123, NF5093)でCHN70を鳴らしたときと比較して、
ベースラインの明瞭感が素晴らしいです。
CHN-70の周波数特性曲線からすると、
聴感としては、
60Hzまではフラットに出ていると思われます。