同期整流用のMOSFETはコイル(誘導性負荷)に対して、
スイッチングを行うため、
大きなスパイクが発生します。
そのため、ブレークダウン電圧を超える
スパイクに対する考察が必要になる場合があります。
その場合の指標が、アバランシェ耐量になりますが、
データシートの見方が複雑なので、
まとめておきます。
以下の資料が参考になります。
The Selection of MOSFETs for DC-DC-Converters
また、比較のために次の2つの耐圧300VのMOSFETのEASをあげておきます。
IRFB4137: EAS=400mJ
IPP410N30N: EAS=240mJ
SPICEモデルにもよりますが、
シミュレーションの過渡解析では、
ブレークダウン電圧を超えたあたりで、
スパイク電圧がクリップするような動作になるようです。
EASの範囲内のスパイクのエネルギーであれば、
最終的には、熱的破壊に至るかどうかが判断のポイントのようです。
また、MOSFETの構造がプレーナ型かトレンチ型かによっても、
EASが大きく異なるようです。