コンプリメンタリ素子がない場合の回路構成

これまで、LT1166によるSiC MOSFET AB級アンプや

ADP1074のローサイド・アクティブクランプ回路のハイサイド化など、

Pch MOSFETが入手できないために

Nch MOSFETだけで構成する回路設計への変更が必要な場面がいくつかありました。

 

その際のアプローチをまとめておきます。

 

まず、基本的な回路構成要素として、

位相反転、レベルシフト、絶縁の3つが基本となります。

まず、Nch 素子をPch素子に置き換えると、

駆動信号を反転させる必要があります。

位相反転回路としては、

オープンコレクタもしくは

オープンドレイン出力が簡単です。

次に、ゲートドライブがローサイドからハイサイドになる場合、

レベルシフト(LTC4446など)もしくは

絶縁型のドライバ(ADuM4120-1Bなど)が必要になります。

 

また、ハイサイドの電源として、

ブートストラップ回路も必要になります。

 

実装面積が問題にならない場合や、

受動素子で構成したい場合は、

パルストランスも利用できます。

その他フォトカプラなどもありますが、

デジタルアイソレータや、

絶縁機能を内蔵したコントローラ、

ゲートドライバを使う方が、

設計が簡単です。

 

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください