既製品のスイッチング電源用トランスでは、
オーディオパワーアンプ用の300W程度の電源
(入力:AC100V, 出力:DC+-50Vを想定)に
適したトランスが見つからないので、
自作するための設計をまとめておきます。
以下の文献が参考になります。
トランジスタ技術2003年8月号 実際のディジタル・アンプ用スイッチング電源
まず、コアとボビンですが、
100kHz 300Wのプッシュプルコンバータを想定して、
JIS FEER 35Aの規格品から、
を選択しました。
次に、巻線ですが、
許容電流と巻数を考慮して、
を選択しました。
次に、巻数ですが、
1次側電圧(Vp)=DC140V(max160/min120V)
2次側電圧(Vs)=DC50V(max80/min60V)
実行断面積(Ae)=107mm^2
AL値=4000nH/N^2(100kHz, 200mT)
飽和磁束密度(Bs)=max 200mT/min150mT
で、
Np=min38/max50 Turn
Ns=min19/max25 Turn
となりました。
最後に、巻き方は、プッシュプルコンバータ用なので、
Np1: 25×2層巻,
Ns1: 25×1層巻,
Ns2: 25×1層巻,
Np2: 25×2層巻,
のサンドイッチ巻にしたいと思います。