コンデンサを並列接続すると反共振が問題になりますが、
特にコンデンサの種類を積層セラミックコンデンサ(MLCC)に置き換えたときにどのように、
インピーダンスカーブが振る舞うのかを知りたいときがあります。
そこで、LT SPICEでシミュレーションするためには、
MLCCのモデルが必要になります。
MurataのSimSurfingから取得します。
部品を選択して、”SPICE Netlist”と書かれた紫のボタンをクリックすると
モデルがダウンロードできます。
シミュレーションの回路図を示します。
AC解析の単純な構成です。
AC解析を実行して、インピーダンスカーブ(周波数特性)が取得できます。
1uFと0.1uFの組み合わせです。
(5MHz, -36dBのピークが反共振)
自己共振周波数(1uFの場合、2MHz, -59dBのインピーダンスカーブの谷)から先は、
インダクタンスとして振る舞うため、
並列接続する容量のオーダーの違いを2倍(1uFと0.01uFの組み合わせ)に広げて比較すると
10dB反共振のピークが上昇することがわかります。
(16MHz, -26dBのピークが反共振)