これまでPSFB-ZVSによるClass Dアンプの設計を進めてきましたが、
PSFBをD-FlipflopとXORで実装すると、
PWM入力が分周されてしまうため、
アナログ回路ではフィードバックが困難なことがわかってきました。
理解を深めるために、
PSFBとFB-PWMのスライドを
Power Converter Topology Trends
から引用します。
PSFBでは、
左右のハーフブリッジのゲート信号をPhase Shiftして、
オーバラップすることで、
赤の期間(Freewheel)を生成して、
ソフトスイッチしていることがわかります。
一方、
このオーバラップをデッドタイムで置き換えると、
通常のFull Bridge(BTL)に相当することがわかります。
つまり、ZVS-BTLではデッドタイムが
実質的なFreewheel期間になっています。
BTLは、PSFBのように論理回路(D-Flipflop, XOR)を用いずに、
コンパレータのコンプリメンタリ出力で左右の
ブリッジをドライブする形で簡単に実装でき、
プロパゲーションディレイもハーフブリッジ構成と変わりません。
また、
ZVSのためには、
デッドタイムを細かく調整できるゲートドライバが必要です。