ZVSによるソフトスイッチングだけでD級アンプを構成する方法を検討していたところ、
Phase-Shift Full-Bridgeによる構成を見つけました。
PSFBのロジックは、Flip-FlopとExclusive-OrのロジックICで簡単に組めるようです。
SN54HC74, SN74HC74 DUAL D-TYPE POSITIVE-EDGE-TRIGGERED FLIP-FLOPS WITH CLEAR AND PRESET
SN54HC86, SN74HC86 QUADRUPLE 2-INPUT EXCLUSIVE-OR GATES
ゲートドライバにSi8244を2つ、左右のハーフブリッジにIRFI4019H-117Pを使う形で、
LT Spiceでシミュレーションをしてみました。
回路図はこんな感じです。
1V 20KHz正弦波入力時の4つのMOSFETのVdsとVgsの過渡応答はこんな感じです。
デッドタイムと自励発振周波数の調整次第ですが、
Free Wheel IntervalとSlew Intervalを確認できました。
フルブリッジのD級アンプを80mmx100mmのコンパクトな基板で実装するには工夫が必要ですが、
やってみる価値はありそうです。
基板のレイアウトはこちらが参考になります。