シャント抵抗を使って容量性負荷による応答ピーキングを低減する方法がしめされています。
具体的な応用としてはLT1166のシャントレギュレータを
LT1360でカレントソースドライブする際の応答ピーキングを低減するのが目的になります。
LT1166のデータシートからカレントソースドライブの回路図を引用します。
ここでRIN=1kΩ, RL=150Ωは固定とします。
RfとCfの値を応答ピーキングが0dBになるように決定するのが目標です。
LT1360のデータシートから周波数応答と容量性負荷の図を引用します。
TPH3205WSBQAの入力容量が2200pFなので、
上下2つの容量性負荷によるDC電流の引き込み(LT1166のITOPと
IBOTTOM間の不整合による出力VOSに関連)を防ぐために、
Cf=4700pFとします。
Rf/RINでゲインが決まるため、SPICEシミュレーションで
Rf=6.8kΩ(6.8k/1k=16.7dB)が得られます。
LTspiceのAC解析の図を示します。
水色:Peak=-1.9dB(Rf=6.8kΩ, Cf=4700pF)
緑:Peak=1.8dB(Rf=3.3kΩ, Cf=3300pF)