オーディオパワーアンプにMOSFETを用いる場合、
熱安定性を考慮するとバイアスは1A前後がかけられるSOAと
PD 100W程度、Vds 100V, ZTCが6A程度のものが扱いやすいのですが、
SiC MOSFETやUHC MOSFETの中から見つけるのは大変です。
ここでは、Rohm SCT2450KEとFarichild FQH44N10をあげておきます。
それぞれ、バイアスはSCT2450KEで800mA、FQH44N10で1.33Aで良さそうです。
SCT2450KEは、入力容量(Ciss)が463pFと低めですが、
トランスコンダクタンス(gfs)が1Sしかないため、
歪率はTHD20 = 0.02%程度になりそうです。
FQH44N10は、Ciss = 1800pFと大きめですが、
gfs = 31Sと非常に大きいため、
歪率はTHD20 = 0.008%程度になりそうです。