アモビーズによる磁気スナバ回路

Application Note 009: Recommended External Circuitry for Transphorm GaN FETs

によると、ゲートにフェライトビーズ、

ドレインもしくはソースにフェライトビーズもしくはRCスナバを推奨しています。

 

オーディオパワーアンプでは、ゲートにフェライトビーズは通常使わず、

100Ω程度のゲートストッパーで対応します。

また、ゲートゾーベルとしてRCスナバを実装してみましたが、時定数が限界になるようです。

そこで、フェライトビーズの代わりに、アモビーズをドレインとソースに追加したところ、

ボディダイオードのリカバリ特性に起因するノイズを効果的に抑制できるようです。

アモビーズの選び方を引用しておきます。

「アモビーズ」のコアサイズは、必要な電圧時間積(=磁束量)を計算することにより選定されます。
「アモビーズ」はその動作原理から、ダイオードのリバースリカバリの期間。「アモビーズ」に印加さ
れる電圧を負担する必要があります。この電圧と時間の積(電圧時間積)はコアの動作磁束量と等しくな
ります。従って「アモビーズ」に印加される電圧 Ec[V]とダイオードの逆回復時間 trr [sec] からノイズ抑
制に必要な磁束量Δφnsを求めます。
Δφns [Wb] =Ec×trr[V×Sec]
このとき「アモビーズ」に印加される電圧Ecは、ダイオードに印加される電圧で近似すると良い結果が
得られます。
ここで計算された電圧時間積Δφnsより大きなコア磁束φcを持つ「アモビーズ」を選択してください。
ただし、実際の回路における「アモビーズ」のノイズ抑制効果は、ダイオードの固有のリカバリ特性や
回路構成によって差が生じますので、必ず実験によってその効果を確認して下さい。
また、「アモビーズ」はCRスナバなどの影響が無い状態での評価をお願いします。

 

TPH3205WSBのデータシートによると、

VSD(Reverse voltage) = 2.4 V

trr(Reverse recovery time) = 30 ns

なので、

2.4 x 30 n = 720n = 0.72u < 0.9u Wb

となって、AB3X3x3WかAB3X3x3DYで、十分なようです。

 

 

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください