GaN MOSFETアンプのトップとボトムの出力電流のボーデ線図が揃わない
原因をいろいろ追求していたところ、
どうやらゲートゾーベルが影響しているようです。
左が最適化前(100pF/100pF)、
右が最適化後(82pF/8pF)の、
トップ(緑:I(R20))・ボトム(青I(R21))出力電流の
ゲイン(実線:左目盛り)と位相(破線:右目盛り)です。
最適化前は、トップの電流の位相が200kHzで反転していて、
ゲインも深いディップになっています。
また、ボトムの電流の位相とゲインも200kHzで急激にロールオフしていて、
あまり余裕がありません。
最適化後は、トップとボトムの位相とゲインが共になだらかになって、
ボトムも4MHz程度まで位相余裕が伸びています。
8Ω負荷時のTHD-20は、
0.002306%から0.002197%に改善しました。