ロームのSiCパワーデバイス・モジュール アプリケーションノートを
読んでいて気が付いた点をまとめておきます。
SiC MOSFETの特徴として、
プレーナー型であるというのがあります。
おそらく、これがオーディオアンプに応用した場合の
・豊かな音響表現
という特徴につながっていると思われます。
しかしながら、600V未満の耐圧ではSiに対して
メリットの小さい領域とあります。
しかも駆動ゲート電圧が13V以下では、
熱暴走の可能性があるので使用するなとあります。
また、オーディオアンプでは、
ゲート閾値電圧から飽和電圧までを
ゲインに応じてリニアに使うので、
余分な電源電圧が必要になります。
あと、ゲート容量とオン抵抗も
オーディオ用途としては、
決して小さくありません。
トレンチ構造のSiC MOSFETも開発されているようですが、
オーディオ用途としては、
プレーナー型とは音が変わってくるはずです。