音が良いアンプとは

音が良いアンプを教えて下さいという質問をよく見かけます。

しかし、この質問に答えるのはなかなか難しいのです。

まず、アンプだけでは音になりません。
当たり前ですが、音源とアンプをつないだ、
スピーカーかイヤホン、ヘッドホンを経由しないと、
耳で音として聴くことはできないからです。

つまり、音源とスピーカーの影響による音の変化を受けずに、
アンプの音質は知覚できません。

また、部屋の空間による残響や、
聴く人自身の認知心理も影響します。

また、見落としがちですが、
音源とアンプは電源を必要とします。
特にアンプはスピーカーを駆動するために、
大きな電力、つまり電圧と電流を制御します。

よく、アンプの音は電源を聴いていることになると
言った表現を見ます。

実際、アンプは電源のパワーを元に、
音源の音声信号を元に電源の電力を制御して、
音源の音声信号と同じ形を保つようにスピーカーを駆動するのが仕事です。

しかも、スピーカーは通常、
電磁石(ボイスコイル)を利用したリニアモーターなので、
周波数応答を保ったまま制御するのは、力学的にも大変です。

また、電子工学的な特性の良いアンプというのは、
よく見かけますが、
一般的なアンプの性能を示す特性値は静的な特性なので、
音声信号のような動的な信号を駆動したときの特性を
多面的には評価できません。

なので、実際には音が良くなる

(音源の信号を正確に増幅して

スピーカーのような性質の悪い負荷を駆動できる)と期待される
特性を向上させる、

もしくは性能面のバランスをとれるように、
デバイスの特性の選択や回路の配置などを工夫しているというのが、
現実のアンプの設計や製作です。

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