アンプにはA級、AB級、D級などの増幅方式の種類があります。
A級はクロスオーバー歪みがないので音質的には良さそうですが、
電力の50%は熱として捨てる事になります。
コンデンサに限らず熱で電子部品の性能や寿命は劣化します。
なので、実際の回路全体の動作時の歪みや性能は、
熱設計を考慮しないとうまく実現できません。
一般的なのはAB級で、特にBJTのSEPPコンプリメンタリ・ダーリントン接続回路が
オーソドックスなアンプの構成のようです。
MOSFETの場合、SEPPコンプリメンタリ、準コンプリメンタリ、
フローティングアンド・バランス回路などが用いられます。
D級は、PWMでスイッチング電源と同じような形で
電力増幅してスピーカを制御するので、電力効率は一番高いです。
出力素子としてはMOSFETやD級アンプ用のICが使われます。
その他、自作アンプの回路としては、
金田式、窪田式などいろいろネットで検索すると出て来ます。
また、ディスクリート以外にも、ICアンプとして、
LM3886やTDA7293, TDA7294なども作例がたくさんあります。
実際、これらのICは高級オーディオアンプにも使われています。